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無印都市の子ども @shiomiLP

平成ポップカルチャー と インターネット自由研究

BUMP OF CHICKENの歌詞考察と“3つの特徴”

 

大好きなバンド「BUMP OF CHICKEN」がベストアルバムを出すので、ちょっとバンプについて書きます。(うまく説明できる自信はあまりないけど)

タイトルに書いた「3つの特徴」は、主に歌詞の構造についてです。

 

現実を半分受け入れる

BUMP OF CHICKENのフロントマン・藤原基央の書く歌詞の特徴は、現実を半分受け入れていることだと思うのです。

つまり、「大丈夫だよ、きっとうまくいくよ」と根拠もなく全肯定する歌詞ではないということです。現実を半分受け入れた上で希望を歌うからこそ、僕たちはグっと来ちゃうのではないでしょうか。

 

例えば、特に分かりやすいのは『花の名』のサビです。

あなたが花なら 沢山のそれらと

変わりないのかもしれない

そこからひとつを 選んだ

僕だけに 唄える歌がある

あなただけに 聴こえる唄がある

前半の2行がこの記事で言うところの「現実を受け入れる内容」で、後半の3行が「希望を歌う内容」です。

これがもし「君は特別な花だよー。世界で1番君が綺麗だよー。」ってだけの歌詞だったら、あまり説得力を持たないですよね。

 

 

反復するラフメイカー(ひきこもり物語構造の歌詞)

そのアーティストにとって重要なモチーフは何度もくり返し表現されます。(例えば、西野カナにとっての「会いたい」のように。)

BUMP OF CHICKENにとってのそれは、ひきこもりを救い出すという物語です。

 

ATフィールドのような「心の壁をまとってひきこもった人物を救いにいく、あるいは救われる」という内容の歌詞はいくつかあります。

例えば『ラフメイカー』、『embrace』『メーデー』『太陽』『プレゼント』など。

『ラフメイカー』は部屋に閉じこもった“俺”とそれを救い出す“ラフメイカー”の両方の視点から描いています。(『プレゼント』も同様です)

『太陽』は引きこもった側の視点のみ。

『メーデー』は部屋ではなく深い水溜まり(心の奥底)に沈んだ“君”を救い出す曲ですね。

 

藤原基央にひきこもり経験があるのかは知りませんが、何度もその物語をくり返すということは、彼にとってそれだけ重要なモチーフだと言うことです。

これからも出てくるモチーフかもしれないので、気にかけておくと良いかもです。

 

 

歌詞の抽象性と具体的描写

最近のBUMP OF CHICKENに思うことは、抽象的な歌詞の楽曲が多いなぁということです。

『グッドラック』や『firefly』は歌詞が抽象的な心理描写ばかりで、ぼんやりとしていますよね。

『firefly』にはタイトル通り「蛍」が出てくるけどそれも《蛍みたいな欲望が》という感情の比喩表現でしかない。『firefly』はドラマタイアップ曲だったのですが、《色々と難しくて》というサビに、BUMPファンなら藤原くんの言う「色々」に意味を見い出せるけれど、ドラマで初めてBUMPを聴いた人にとっては抽象的過ぎますよね。

 

逆に『R.I.P』や『ディアマン』は風景描写ばかりです。

R.I.P

長靴は嫌い 傘は大好き 重ねたらほら これ秘密基地

自転車置き場 会いに通った 尻尾の生えた 内緒の友達

 ディアマン

怖がりな少年 どんどんギターを歪ませた

他人は少しも解ってくれなかった

5Wのアンプが なるべく小さく絶叫した

閉めきった窓 三日月が覗いてた

 

BUMP OF CHICKENの楽曲の中で特に名曲だと言われているものは、心理描写と風景描写のバランスが良いものばかりです。『天体観測』や『プラネタリウム』、『supernova』とかね。

 

 

結び

BUMP OF CHICKENはやっぱり特別で、言いたいことが伝えきれないことが分かっていたので歌詞考察は書いてこなかったのですが、まぁベスト出すってことでとりあえず書いてみました。

意見等があればコメント欄でもTwitterでも構わないので書いてくれると嬉しいです。

 

<了>

ちなみにBUMP OF CHICKENの最高傑作はアルバム『jupiter』だと僕は思っています。

jupiter

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