幼少の頃、愛子ちゃんにかけられた呪いが、解放されたり、潰えたり―――
本当に死ななくてはいけなかったのはプンプンのほうなのに、愛子ちゃんだけがこの世からいなくなり、なんか「生きねば」みたいな終わりに迎えて、プンプンの物語の裏側で安全安心の人生を歩んできた晴見くんとの対比としての「プンプンと愉快な仲間たち」の図をハッピーエンドと呼ぶのは少し躊躇ってしまう。
そもそも一人の少年の「人生」を描く作品だったと思うので、たかが20数年を生きただけで「エンディング」なんて言葉を使うのは、たぶん間違っている。
終わったのはマンガであって、プンプンの人生はまだまだ続く。
日常系まんが『おやすみプンプン』
結局、新興宗教も殺人も逃避行も「非日常な出来事」ではない。そういうニュースを新聞やテレビやネットで知っても、僕たちは「自分たちとは違う世界を生きる人たちの話」だと思い込んでしまう。
でもこうやって一人の人間の、幼少の頃からの人生を見せられてしまうと、あぁ非日常な話ではないなぁと。女の子と恋愛して失恋して同棲して運転免許取ってMOSや宅建の受験準備もして、あぁ、普通に積み上げてきていたはずの人生であっても、崩れる時はだいたいこんな感じにあっさりしてるんだ。
新興宗教と殺人と自殺が出てくる日常系マンガだったのかなぁと思いました。
『おやすみプンプン』最終巻読み終えたけど、頭の中何も整理できてない。
— 潮見しおみ (@shiomiLP) 2013, 12月 27
ちょっとまだ整理できていないので、また書きなおしますが、今僕が思うのはこんなところです。
<了>