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無印都市の子ども @shiomiLP

平成ポップカルチャー と インターネット自由研究

嫌韓本から見える新しい右翼

 

嫌韓本ブームとネトウヨ

今書店に嫌韓本が多数並んでいるのはご存じでしょうか。

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呆韓論』『悪韓論』『もう、この国は捨て置け-韓国の狂気と異質』『反日韓国に未来はない』など、特に『呆韓論』は20万部以上が売れています。

実際に韓国がどういう国かはさておき、本屋さんで平積みされていてあまり気分の良いものではないですね。

 

それじゃあこういう本をどういう人たちが買っていくのでしょうか。

数か月前から自分の本屋さんで観察していたのですが、やはり一番多いのは高齢者です(そもそも僕の働く書店は高齢者が比較的多いんだけど)。

特に面白いなぁと思ったのは、通勤電車の中でスマホで2ちゃんまとめを読んでいるいわゆる「ネトウヨ」と呼ばれるような若い世代とはまったく異なる層にウケている印象であるということ。むしろネットに触れていないような層だけが購入していきます。

この状態を「反韓感情がネットを見ない層の人間にも広がっている」と読めると思うのですが、僕の印象は少し違うので、それを今回は書いていきます。

 

 

誰かの「常識の欠如・品性の欠落」を批判したい人たち

僕は本屋さんで働いているのですが、正直言って僕の働く街はかなり民度の低い街です。*1

平日昼間のマクドナルドや食堂に行くと、50代以上のおっちゃんおばちゃんが話しているのですが、たいていいつも誰かの悪口で盛り上がっています。

 

「○○さんところの子は常識を知らんからねホンマ」とか

「あんなことして恥ずかしないんかいな」みたいなね。

多かれ少なかれ、そういう会話を誰でも聞いたことはあると思います。

 

彼らの悪口にはいつも共通している点があって、それは、批判対象がいつも、誰かの「常識の欠如・品性の欠落」なんですよね。

 

つまり、誰かの「常識の欠如・品性の欠落」を叩くという文化「常識知らずな国である韓国・中国」というネタがピッタリ一致した。というのが「嫌韓本ブーム」の本質だと僕は思います。

ほぼすべての嫌韓本は、韓国の「常識の欠如・品性の欠落」を批判したり嘲笑ったりする内容です。*2

つまり、政治や経済に絡めて論じているのではなく、「○○さんところの子」と同じような感覚で韓国の「常識の欠如・品性の欠落」を批判して悪口を言っているんだと思うのです。

 

 

 ドラウヨ

ブログのタイトルに「新しい右翼」と書きましたが、読んでもらえば分かる通り、そもそも嫌韓本の読者の多くは右翼でなければネトウヨでもないし、別に右翼化した人達というわけではない、というのが僕の考えです。

なので、そもそも"右”でもないし、暑苦しい政治的思想を持ち合わせているわけでもないカジュアルな感じで嫌韓本を買ってるんだろうなーという印象だったので勝手に「カジュアルなウヨク」と呼ぶことにしました。

 

<了>

呆韓論 (産経セレクト S 1)

呆韓論 (産経セレクト S 1)

 
悪韓論(新潮新書)

悪韓論(新潮新書)

 
ネトウヨ化する日本 (角川EPUB選書)

ネトウヨ化する日本 (角川EPUB選書)

 

 ※『ネトウヨ化する日本』はとても面白そうなので機会があれば読みたい。でも「ネトウヨ化」は僕がここで書いたこととはまったく別な話です。

*1:民度」なんて言葉は使いたくないけれど、これを使わないと伝わらない。

*2:韓国を「頭が空っぽな国」「恥を知らない非常識国家」「世界が軽蔑する哀れな国」「売春輸出大国」などと表現している(らしいです)。

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