無印都市の子ども

まなざしのゆくえ

はてなブログを書いていたら、知らないあいだに『文學界』に載ってた話。

 

文學界

文學界』(文芸春秋)という文芸誌に僕のブログ内容が載りました、という報告です。

文學界2015年7月号

文學界2015年7月号

 

馴染みのない人にとってはきっと触ったこともないであろう“文芸誌”。小説や書評などが掲載されている雑誌のこと。

世の中に数多くの文芸誌が存在する中で、『文學界』『新潮』『群像』『すばる』『文藝』は“五大文芸誌”と呼ばれていて、ここに掲載された小説が、有名な芥川賞直木賞の候補に選ばれるケースが多い。

特に『文學界』は今年2月号がピース又吉直樹の『火花』掲載で話題を集め、異例の重版。のちに同作は芥川賞受賞した。小説を書くお笑い芸人はたくさんいるけれど、文芸誌という良くも悪くもお堅い門を叩いたのは又吉が最初であり今のところ唯一。

元も子もないことを言うと、「純文学」という言葉の“お堅い感じ”や“取っつき難さ”を体現したものが文芸誌だ。*1

 Amazonの商品紹介には<日本文学の羅針盤となる伝統ある純文学誌>とあった。

 

そんな『文學界』だけど、『火花』掲載から5か月後、2015年6月5日発売の7月号に僕のブログのことが掲載された。(僕がそれを知ったのは11月に入ってからだった。遅すぎた!)

 

 

美人について書いたら美人が拾ってくれた

僕のブログに触れてくれたのはコラムニスト犬山紙子さん。(犬山紙子 (@inuningen)

f:id:shiomiLP:20151126230205j:plain

美人さんである。

この美人さんが僕のブログの何について書いてくれたのかと言うと、下の記事だ。

つまり、僕が美人さんの本棚について書いたブログ記事を、別の美人さんが拾ってエッセイのネタにしてくれたのだ。美人最高。

 

AV女優の本棚画像を解読するという変態じみた内容が『文學界』に載ってしまっていいのか僕には分からない。というかそもそも犬山さんが連載している「モテ読書」というコラム自体が『文學界』っぽくない気がするのだけれども。*2

ともあれこの記事の内容が『文學界』に載り、僕は又吉さんから5か月遅れての「文學界デビュー」を果たした。

祝。

 

 

何かを発信するなら連絡先を用意しておこう。

しかし、載ったと言っても名前やブログ名は書かれていない。

「ええー名前も載せてよー」と、知った時はつい声に出てしまったのだけれど、よくよく考えると僕はブログにもTwitterにも連絡先を書いていない。

お仕事ください。xxx☆gmail.com(☆を@に変えてくださいね!)みたいなやつだ。

僕はブログを仕事に繋げようなんて思っていなかったので*3、連絡先なんて用意していなかった。なので『文學界』発売元の文芸春秋さんが僕に掲載の許可を取る手段がなかったのではないか。これはもちろん僕の想像だ。でも有り得る話だ。

 

今回の教訓はこれに尽きると思う。

《別にその気が無くても何か発信するならとりあえず連絡先を用意しておこう》

 

 

sousukeshiomi☆gmail.com (☆を@に変えてくださいね!)

 <了>

文學界

文學界

 

 ↑明日12月7日発売の『文學界』1月号。朝井リョウの長編全文掲載に加え、綿矢りさの新作が載って970円である。1月号は毎回豪華で、今年は『新潮』も相変わらずすごい。

 

高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職

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紗倉まな 2016カレンダー

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*1:あえて堅さを強調したけれど、実際はとても面白いものなので是非本屋さんで手にとってほしい。おすすめは河出書房から出ている『文藝』。

*2:それが良いんですけどね。

*3:いや別に今も思っていないです。