数年前にお笑いブームがありました。数多くのお笑いネタ番組がゴールデンタイムに存在していて、主に吉本興業の芸人が活躍していました。
しかし2010年ごろを境にネタ番組は終わってゆき、それと入れ替わるようにブームになったのが今のアイドルブームです。お笑いブームを主に吉本興業の芸人が席巻していたのと同じように、アイドルブームはAKB48グループがメインとなっています。
このブログ記事は、その2つのブームはとても似た終わり方をするかもしれない、というお話です。
- お笑いブームの終焉
テレビ番組には必須と言えるほど力を持っていたお笑いのブームが終わってしまったのは、主にこの2つの出来事が原因だと思われます。
まず、島田紳助と暴力団のつながり。島田紳助の引退は、彼の不在が影響したというよりも、多くの芸人が在籍する「吉本興業」と「暴力団」の黒い関係に、視聴者が引いてしまったという印象です。
そして、生活保護不正受給問題。『次長課長』の河本準一や『キングコング』の梶原雄太、ちょうどテレビで活躍していた、いい歳した中堅芸人だっただけに、「冷めた」 という人や「笑えなくなった」という人が一気に増えました。
つまり、ネタがつまらなくて笑わなくなったのではなく、お笑いとは関係のないところで引いてしまって笑えなくなったわけです。それがお笑いブームの終焉でした。
- アイドルブームの終焉(?)
そして今回、アイドルブームにも陰りが見え始めました。
別に動画を貼ることもないと思いますが(というか貼りたくもない)、AKB48峯岸みなみの丸刈りについてです。
多くの人は、峰岸さん個人のお泊りスキャンダルではなく、20前後の女の子が(自主的に)丸刈りにせざるを得なかったことを問題として認識しています。丸刈りにすることが本当に彼女自身の判断だったかは分かりませんが、彼女にそうせざるを得ないと思わせるシステムや空気が「それってどうなのよ」と議論となっているわけです。
この空気感は、かつてのお笑いブームの終わりとそっくりな状況です。
つまり、アイドルそのものに飽きたのではなくて、アイドル業界(AKB48運営側)の黒さに「異様だ」「ドン引き」「体罰だ」と引いてしまっているわけです。
- AKB48だけの衰退ではないかもしれない
吉本興業の芸人たちの問題によってお笑いブームが去り、その影響は吉本興業以外の芸人にも及びました。
今回の騒動もAKB48内部だけの問題ですが、それがアイドル業界全体にも影響するかもしれません。つまり、AKB48ブームの終焉ではなく、アイドルブームの終焉であるということです。ももいろクローバーはまさにブームに乗ってきたアイドルなので、他人事ではないかもです。
※その点、ハロープロジェクト系列のアイドル(モーニング娘。や℃-uteなど)は、日本国内のアイドルブームとは微妙に距離感を取って活動しており、それが正解だったことをこの一年で証明するかもしれませんね。