無印都市の子ども

まなざしのゆくえ

消費と文化 - ショッピングモールと公民館

 

消費の場所でしかない都市

近年、大阪は再開発ラッシュでして、梅田のグランフロントやあべのハルカスなどのランドマークとなるような商業施設が次々と建てられています。

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でもあまり面白くない。

お金のない僕には高価すぎるというのもあるけど、いやお金あっても別に楽しくないと思います。実際、グランフロント全体の売り上げは色々とマズいらしいのです。(ハルカスはまだ行ったことないです)

「なんか味気ない街になってきてるなぁー」と感じるのですが、これはきっとグランフロントやハルカスが「商業施設=消費の場所」でしかないことが原因なんじゃないかなぁと思うのです。今日はそんな記事です。

 

 

本来、公民館が担うべき役割

本屋さんの記事でも書いたけど、(22歳、男子。本屋さんに就職しました。 - 無印都市の子ども @shiomiLP)消費するだけじゃなくて、何かイベント的なものに参加して楽しむための場所としての機能が必要だと思っているのです。

例えば、本屋やおもちゃ屋が毎週カードゲームの大会を開催するだけでも活気が出ると思うし、料理教室などの習い事のために通う場所になることが「文化の発信地」になるんだと思います。

きっとそういうものって「公民館」が担わなければいけないポジションにいると思うのですが、あなたの街の公民館もきっと廃れていて、選挙の時くらいにしか出向きませんよね。

 

 

文化を担うショッピングモール

じゃあ今その役割(文化を担う機能)を担っているのはどこかと問うと、あぁ皆大好き「ショッピングモール」ですよ。

イベントスペースがあって、料理教室もある。最近になって選挙の投票所をショッピングモールに設置する動きもあるらしく、完全に公民館の機能を奪い始めています。

大規模SC (ショッピングセンター) 等における期日前投票所の設置の動きについて<PDF>

 

 

モール

消費の場所としてのイメージが今でも強いショッピングモールですが、文化を担う流れはたぶんこれからますます強くなっていって、携帯電話から「電話」が消えて「ケータイ」になったように、ショッピングモールから「ショッピング」という言葉が消えて、「モール」という一つの単語になる。消費も文化も担う場所「モール」。

楽しいよね、モール。

<了>

モール化する都市と社会: 巨大商業施設論

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なぜ人はショッピングモールが大好きなのか

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