無印都市の子ども

まなざしのゆくえ

社会学

書店から見た光景としての清水富美加と例の本について

テレビもネットも彼女のTwitterも、発売日が2月17日であることを強調して伝えているので、地方の書店で働くぼくは、今朝から「千眼美子の本ある?」「幸福の、科学?のアレ、ありますか」という問い合わせを何件も受けることとなった。 実際に全国の書店に並…

変身ベルトが欲しい女の子・何が欲しいのか分からない男の子

古館アナウンサーが司会を務めるフジテレビのバラエティ番組の中で、「子どもの屁理屈って面白い」という趣旨で紹介された動画が、ネット上で波紋を呼んでいる。 問題となっているのは、仮面ライダーの変身ベルトがほしいと泣き叫ぶ女児に対して母親が「それ…

iPhoneと街の広告論

都市と広告 将来的に世界は、貧しい家庭が住む街に広告が乱立し、裕福な家庭は広告を排除したクリーンな街で生活する形になり、広告的なノイズにまみれた環境で育つ子供とそうでない子供とで価値観に大きなズレが生じるんじゃないかとか思ってたけど、よく…

渋谷の夜のハロウィンを考察する

神の子たちは谷底で躍る ハロウィンの夜に渋谷に行ってきた。 日本のハロウィンが独特なのは、ハロウィンという文化が本来持つ歴史や風習みたいなものの文脈が完全にキャンセルされているところ。「trick or treat」という言葉は一度も耳にしないほど完全な“…

高校中退の俺が不登校児のための逃げ場所を紹介する

鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok)さんの「つらくなったら図書館においで」というツイートが今話題になっている。 もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何…

酒鬼薔薇聖斗の手記『絶歌』が発売されることについて書店員として思うこと

全国のほとんどの書店がそうであるように、僕が働く書店にも明日の朝荷物が届き、その本は陳列される。 おそらく「話題書」として、店内のそれなりにいい位置に置かれるだろう。きっとどこの書店も凝ったPOPを付けることはなく、ただ静かに置かれるだろう。 …

消費と文化 - ショッピングモールと公民館

消費の場所でしかない都市 近年、大阪は再開発ラッシュでして、梅田のグランフロントやあべのハルカスなどのランドマークとなるような商業施設が次々と建てられています。 でもあまり面白くない。 お金のない僕には高価すぎるというのもあるけど、いやお金あ…

社会学者・古市憲寿さんの『日本の若者を考える』というふわっとしたお話をふらっと聞きに行ってきた

大阪梅田の阪急ビルオフィスタワー17階にあるNHK文化センターなる教室で行われた社会学者・古市憲寿さんのお話を聴きに行ってきました(学生は無料!) 古市 憲寿(ふるいち のりとし、1985年1月14日 - )は日本の社会学者 [1]。現在東京大学大学院総合文化…