無印都市の子ども

文学と音楽とポップカルチャー系

欅坂46を清涼飲料水にたとえてみた

自分にとってアイドルってなんだろうか?と考えると、清涼飲料水ではないかという答えにたどり着きました。潤いだったり、甘味だったり、癒しだったり。 というわけで、今回は欅坂46のメンバー21人をそれぞれ清涼飲料水にたとえてみました。 販売元や売上な…

それでも『ミライの未来』を観にいくべきたった1つの理由

細田守監督作品『未来のミライ』を観てきた。映画の内容について言いたいことはたくさんあるけど、まずは映画の外側を巡る言葉について、前置きしておきたいと思う。映画内容についてはまた別の記事に書きたい。 上映前の予告にエヴァンゲリオンの特報が流れ…

『劇場版ポケモン みんなの物語』 - ポケモン映画の新しい方向性?

劇場版ポケットモンスター みんなの物語 前作『きみにきめた!』に続き、今年もポケモン映画を観てきました。 BuzzFeed Japanさんの記事に感想コメントを出したのですが、他にもいろいろ言いたいことがあるので、少しだけ感想を書きます。普通にネタバレして…

第159回芥川賞候補作の感想と予想

第159回の芥川賞候補作を読みました。 高橋弘希「送り火」(文學界5月号) 町屋良平「しき」(文藝夏号) 古谷田奈月「風下の朱」(早稲田文学初夏号) 松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」(文學界3月号) 北条裕子「美しい顔」(群像6月号) 全体的…

STU48の名曲『暗闇』はもっと発見されるべき

STU48のデビューシングル『暗闇』 STU48が『暗闇』でデビューしたのは2018年1月31日。実はその時点でぼくはこの記事を書き上げていたのだけど、あまり納得いかずにお蔵入りにしていた。どうせなにか書かなくてもこの曲は売れるだろうなんて思っていた。 しか…

W杯は4年に一度やってこない - 大迫勇也と私

日本代表に対する認識 日本代表はサッカー後進国であり、欧州や南米の国々から学ぶ立場にある。だからこそ日本代表の歴代監督にはオフト、トルシエ、ジーコ、オシム、ザッケローニなど、外国人指導者が就任してきた。欧州の戦術や育成方法などを輸入し、その…

映画『四月の永い夢』と朝倉あきという女優について

映画『四月の永い夢』を観てきた。大阪では九条にある映画館「シネ・ヌーヴォ」でしか上映されておらず、平日昼間、700席ほどのこじんまりとしたスクリーンで、10人ほどの客の中に交じって鑑賞してきた。 この映画が世間でどのように評価されているかは知ら…

春の空気に虹をかける夜に -小沢健二@武道館

晩春。武道館である。山田守氏の建築を見たいと思いながらも、実際にそこへ出向く機会がこれまでなかったので、いいタイミングだなと思って5月3日のチケットをポチった。小沢健二のタイミングで初・武道館。 これはライブを終えたあとに感じたことだけど、そ…

チャットモンチーの解散 /『コスモタウン』から見る高橋久美子の文学性

チャットモンチーが解散する。 ドラム・高橋久美子の作詞が好きだったぼくにとっては、「高橋久美子の脱退」の時点ですでにひとつの終止であったのだけど、それでもやはり「チャットモンチーそのものが消滅する」というニュースは今の自分にも衝撃だった。Ki…

キャラメルウォールナッツをふたつ注文できない - 文月悠光『臆病な詩人、街へ出る。』

このあいだ、ちょっとした用事のあとに友人とクリスピークリームドーナツに寄った。ぼくはキャラメルウォールナッツが好きで、ほんとはそれをふたつ食べたいのだけど、同じものをふたつ注文するのはすこし気恥ずかしい。複数個のドーナツを注文するのなら、…

【お知らせ】はてなブログさんからヘッドホンやボトルをいただきましたよ

こんばんは。Mac bookにステッカーを貼るか貼らないかを悩み続けてもう半年<優柔不断ボーイ>こと潮見惣右介です。からだに刺青とか入れる人、すごいなって思います。 さて、ご報告です。先月書いた『okja/オクジャ』の感想記事が、はてなブログとNetflixが…

みんな何かしら“入らない” - 『夫のちんぽが入らない』

今更ながら、2017年のベストセラー『夫のちんぽが入らない』を読んだ。 去年自分がいろいろと考えていたことと、ほぼ同質の悩みであり、自分とかなり近い問題意識を持った作家であったと知って、「もっと早く読めばよかったな」と思ったのだが、まぁ別に今か…

坂元裕二『anone』第2話 - 共犯者になった夜

紙切れ カレー屋の焼うどん。林田亜乃音(田中裕子)が焼きはらう札束。ティッシュ配りの寿さんの手から差し出される肉まん。 「世界の裏側を垣間見えたんですよ」 世界には裏メニューがあって、馬鹿正直に並んでいる人には見えない裏の世界のルールがある。…

坂元裕二『anone』第1話 - 青色が意味するもの

坂元裕二が脚本を手掛けるドラマ『anone』が放送開始した。 『カルテット』に熱狂し『初恋と不倫』に心を掴まれた自分にとっては、こんなにも早く新作が届けられたことに感激するばかり。そして、そんな期待を裏切らない頑丈な第1話であったことに、ただただ…

このまま欅坂46を推していていいのか? - 紅白2017

年末の紅白歌合戦、欅坂46のパフォーマンスについて、年が明けて10日が過ぎてようやくある程度は整理がついてきた。タイトルからも分かる通り、どちらかと言うとネガティブな内容の記事になる。記事の前半は欅坂46のメンバーの消耗について。後半はぼくの仮…

竹内涼真に「一度逃げたら逃げ続ける人生になっちゃいますよ」なんて言わせるなよ - ソフトバンクのCMについて

好きなことだけに言及し、楽しいことだけを享受して生活するほうが、精神衛生的によい。それはわかっている。 だけど、最近はあまりにもこのCMのことだけを考えてしまうので、ここで一度発散させていただきたい。 もともと「逃げる」という言葉には、ネガテ…

『オクジャ/okja』 - 世界がそれを愛と呼ばなくても

自分だけの価値観から「物語」はうまれる 映画を観ていて、作り手が意図したものとは異なるメッセージを勝手に受け取ってしまうことが稀にある。恋愛映画なのに職業選択の重要性が心に残ったり、反戦映画なのにサクマドロップの広告映像として受け取ってしま…

2017年の音楽ベスト10

なんやかんやで恒例になった「年間ベスト10曲」。今年はポップなアーティストが並びました。電車の中とか、トイレの中とか、ふわっとした時間に読んでくれたら幸いです。 * * * 1.『MODERN TIMES』- PUNPEE MODERN TIMES アーティスト: PUNPEE 出版社/メ…

さよならBUMP OF CHICKEN - PATHFINDER

PATHFINDER BUMP OF CHICKENのライブツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER」の大阪公演へ行ってきた。 ずいぶん昔に「BUMP OF CHICKENは好き過ぎて書けない」なんて書いたことがあったけど、まぁライブもあってちょうどいい機会だし、ちゃんと…

PUNPEE『MODERN TIMES』とパンピー

section:1 星の数ほどあるはてなブログの中でも、特にすごいなと尊敬しているおふたりのブロガーが、PUNPEEの1stアルバムについての記事を書いた。 その内容は素晴らしく、読み終えたときに僕は「あっ、もう書くこと何もないじゃん…」「自分が書く必要ないじ…

『家、ついて行ってイイですか?』から考える“他者への想像力”

「似た人生は同じ人生ではない。そこには違いがある」 引用:ネイサン・イングランダー『若い寡婦たちには果物をただで』(新潮社) いまの地上波テレビが面白いか面白くないか?については、人それぞれとしか言いようがないのだけど、最近ぼくが誰に対して…

小沢健二とSEKAI NO OWARIが一緒にある世界へ

小沢健二とSEKAI NO OWARIの『フクロウの声が聞こえる』がリリースされ、Mステに出演しました。 「賛否両論を呼んだこの2組の組み合わせについて」と「2組に共通する地上波テレビとの付き合い方について」、今回は一人対談形式で語ります。 おいおいオザケン…

架空の夏を追う - 『そして父になる』

慶多くんの好きな季節はなんですか?夏です。今年の夏には何をしましたか?お父さんとキャンプへ行って、凧揚げをしました。お父さんは、凧揚げお上手ですか?とても上手です。 是枝裕和監督作品『そして父になる』の冒頭は、私立小学校の入学面接のシーンか…

【お知らせ】KAI-YOUさんにポケモン記事を寄稿しました

お知らせです。KAI-YOUさんにポケモン映画の最新作『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』の記事を寄稿しました。 ポケモン映画20周年記念作品。サトシの冒険をピカチュウとの出会いから新たに描きなおした作品で、TVアニメの第1話で登場したホウオウ…

今村夏子『星の子』は芥川賞を受賞するよ

今村夏子は芥川賞を受賞する 書店員という職業柄、このブログでは「小説」について書くことが多いのだけど、ひとつの文芸作品だけを扱った記事はあまりなく、しかも同じ著者の作品を二度扱うなんてのはかなり稀なことだ。*1 星の子 作者: 今村夏子 出版社/メ…

飛行できない君と僕のために - 『メアリと魔女の花』の感想

『メアリと魔女の花』を観てきた。 スタジオジブリ解体後に設立された「スタジオポノック」の第一回長編作品。監督は『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌。 なお、この記事は、映画の決定的なネタバレを含まないように努力して書か…

【カドフェス2017】『夏子の冒険』の書き出しは完璧だと思う。

出だしよければ全てよし 書き出しは小説の命だ。そう主張する作家は多い。 物語の冒頭は、読者にとっても重要な部分で、買おうか悩んでいる本を本屋でぱらぱらと立ち読みをするとき、チェックするのはやはり書き出しだろう。 その書き出しの文章が良いもので…

新宗教がつくった美術館”MIHO MUSEUM”に行ってきた。

先月、滋賀県甲賀市にある美術館“MIHO MUSEUM”に行ってきた。何枚か写真を撮ってきたので、今回はそのレポートを書こうと思う。 MIHO MUSEUMは、宗教法人“神慈秀明会”によって作られた美術館で、その創始者である小山美秀子さんの美術品コレクションが展示さ…

AV女優・紗倉まなの小説『凹凸』の感想を書店員が書いたよ

文学界に流入する才能たち 芥川賞を受賞したお笑い芸人・又吉直樹をはじめ、山周賞候補になった押切もえ、伊藤計劃のトリビュートに参加したぼくのりりっくのぼうよみ、文芸誌「文學界」にエッセイを寄稿したSEKAI NO OWARI・Saoriなど、他ジャンルの第一線…

書店から見た光景としての清水富美加と例の本について

テレビもネットも彼女のTwitterも、発売日が2月17日であることを強調して伝えているので、地方の書店で働くぼくは、今朝から「千眼美子の本ある?」「幸福の、科学?のアレ、ありますか」という問い合わせを何件も受けることとなった。 実際に全国の書店に並…