無印都市の子ども

まなざしのゆくえ

形骸化する“本屋大賞”

芥川賞・直木賞に次いで知名度の高いであろう本屋大賞のノミネート作品が発表されました。 影響力だけで計るとおそらく日本一の文芸賞で、受賞すれば一気に部数は伸びます。無名作家も一夜でシンデレラ……であるはずなのですが、明らかに「本屋大賞」というシ…

『明日、ママがいない』感想 ~ポストの生存戦略~

1月15日から日本テレビで連続ドラマ『明日、ママがいない』が始まりました。 児童養護施設を舞台に、様々な事情で親と離れた子どもたちの“生存戦略”。 主演は鈴木梨央さん(左)と芦田愛菜さん(右) 放送終了後からGyao!で一週間限定で最新話が無料配信され…

なぜサッカーは「代表戦」、野球は「甲子園」が盛り上がるんだろうか。

国内リーグには見向きもせずに代表戦だけ盛り上がる「サッカー」。 プロで偉大な記録が出たのは知ってるけどだからと言ってTV中継していても観ないし、あぁ夏の高校球児は良いよね「野球」。 なぜサッカーは「代表戦」、野球は「甲子園」が盛り上がるんだろ…

◆10 Favorite Music of 2013

2013年にリリースされた音楽の中で、Track単位でベスト10を決めちゃうよー。 1.『君の名は希望』 / 乃木坂46 未来はいつだって 新たなときめきと出会いの場 君の名前は“希望”と今 知った 君の名は希望 アーティスト: 乃木坂46 出版社/メーカー: SMR 発売日: …

◆10 Favorite Novels of 2013

潮見さんが2013年に読んだ小説のベスト10です。 楽しいよねこういうの。ひとのを見るのも好きです。

さよならプンプン ~おやすみプンプン完結に寄せて~(仮)

浅野いにお著『おやすみプンプン』最終巻(13巻)の感想。 幼少の頃、愛子ちゃんにかけられた呪いが、解放されたり、潰えたり――― 本当に死ななくてはいけなかったのはプンプンのほうなのに、愛子ちゃんだけがこの世からいなくなり、なんか「生きねば」みたい…

林修先生の芸能活動はだいたい3つくらいに分類できる

じゃあ、いつ読むか。

アオゾラペダルと世界に一つだけの花

ちょっとかっこいい言い方をすると、SMAPは「僕」の外側に広がるカラフルを歌い、嵐は「僕」の内側にあるカラフルを歌ったわけです。

サウジアラビアにはどんな「ことわざ」があるのか調べてみた  #リーガルハイ

羽生検事が「ここぞ!」という時に繰り出す「サウジアラビアのことわざ」。 実際にはどんなことわざがあるのか調べてみました。 どうか羽生検事(岡田将生さん)の声で脳内再生してみてください。 ※サウジアラビアというよりは、正しくはアラビア語・アラブ…

『かぐや姫の物語』観てきたよレポート【ネタバレ有りver】

まわれ まわれ まわれよ 水車 まわれ まわって おひさん 連れてこい 鳥 虫 獣 草 木 花 春夏秋冬 呼んでこい

『かぐや姫の物語』観てきたよレポート【ネタバレ無しver】

高畑勲監督の映画『かぐや姫の物語』を観てきました。 僕は今年の夏に、宮崎駿監督『風立ちぬ』を同じ映画館(難波OIOI)で観たのですが、その時と比べて、今回は子どもが少なかったです。同じ列に小学生の女の子が一人座っていただけでした。 むしろ『かぐ…

若手アーティスト特集だよ【2013年・冬】

ここ最近、潮見さんがiPodやYoutubeで聴いている若手アーティストを何組か紹介しますよ。 バンドが多いけれど、形式にはこだわらずポップな感じならだいたい好きです。 このブログがポップカルチャー批評ですらなくなってきているけど気にしないよ…(´・ω・`) …

ネットでゆるく創作活動する趣味がほしいお年頃

今やりたい趣味はいくつかあるけれど、あれだよね、“何かを創作する”趣味がいいよね。 そしてそれをネットで発表できるものがいいよね。

第2期『リーガルハイ』に僕たちが期待すること。 #リーガルハイ

10月9日からフジテレビでドラマ『リーガルハイ』が始まります。 今年の春に「第1期」を放送して人気を博し、夏に「スペシャルドラマ」を1回、そして今秋は「第2期」です。 主演は堺雅人さんと新垣結衣さん。 パロディによって解答/価値観を示す 皆さん知って…

街を歩いて何人の「プロデューサー巻きカーディガン」とすれ違うかを集計してみた

軽薄な若者達の気まぐれにもてあそばれて、屈辱的な格好をさせられているあの可哀想なカーディガン達。それを救う為に僕は生まれてきたのかもしれない。 僕はカーディガンが大好きなのですが、肩に掛けて胸元でゆるく結ぶあの着こなし方には大反対なのです。…

NHK朝ドラ『あまちゃん』感想 ~あまちゃんに震災編なんてなかった~

今年の春、NHK朝の連続ドラマ小説『あまちゃん』が始まってちょうど一週目の時に書いた『あまちゃん』の感想記事が、僕のブログ記事の中で1、2を争うくらいの人気記事になりました。 (NHK朝ドラ『あまちゃん』感想 ~宮藤官九郎と(‘ jjj ’)/といずれ来たる…

“スマートフォン”化する西野カナ

西野カナの歌詞が徐々にスマートフォン化していると感じたので、ちょっと書いてみました。 ケータイ世代 ≒ ガラケー世代 ケータイ世代のカリスマ・西野カナは「ガラケー」の印象が強かったと思います。 実際、彼女の代表曲『会いたくて会いたくて』(2010年…

宮崎駿の『風立ちぬ』観てきたよレポートと感想。

冒頭 冒頭から「宮崎駿すげぇな」と思わせてくれるのは、冒頭数分間はセリフ無しで物語が進行するということ。(ポニョでも冒頭はセリフ無しでしたね) セリフ無しで、「田舎に住む主人公の男の子は飛行機の操縦士になるのが夢だけど極度の近眼なのでその夢…

芥川賞『爪と目』感想 -視点の特権と魂-

田中慎弥著『共喰い』・鹿島田真希著『冥土めぐり』と、なかなか好みの作品が続いている芥川賞。 今回受賞した藤野可織さんの『爪と目』。 爪と目作者: 藤野可織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/07/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見…

朝井リョウ著『世界地図の下書き』感想 -逃げちゃえばいいし、部活だって辞めちゃえばいいと思う-

朝井リョウさんの新作『世界地図の下書き』がとても良かったので感想書きます。 直木賞第一作が近藤勝也(ジブリ)の装丁なんてズルい!笑 世界地図の下書き作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/07/05メディア: 単行本この商品を含むブログ…

『悪の華』に登場した小説をまとめてみた。 #悪の華

『悪の華』に登場した小説をまとめてみました。 文字が小さくて解読不可能なものは弾きました。 春日くんの本棚 マンガの中で春日くんが所持している『悪の華』は講談社文庫のようですが、堀口大學・訳の『悪の華』を現在出版しているのは新潮文庫のようです…

NHK朝ドラ『あまちゃん』感想 ~インターネットと夏さん死の予感~

本当は前半が終わったところでブログ書こうと思っていたのですが、いろいろあって忘れてしまいそうなので、54話が終わったところで『あまちゃん』記事vol.2です。 vol.1はこちら→ NHK朝ドラ『あまちゃん』感想 ~宮藤官九郎と(‘ jjj ’)/といずれ来たる震災~…

『魔女の宅急便』、原作小説とジブリと実写版について

数あるジブリ映画の中でも取り分け人気の高い『魔女の宅急便』、その原作小説が文庫化されました。 装丁がめちゃめちゃ素敵。 魔女の宅急便 (角川文庫)作者: 角野栄子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/04/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る …

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』:感想と考察

村上春樹の新刊を発売日に購入して読むのは実は初めての体験で、「早く読みたい!」というこのわくわく感はちょっと他の作家さんでは味わえないなぁと思いました。 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日:…

NHK朝ドラ『あまちゃん』感想 ~宮藤官九郎と(‘ jjj ’)/といずれ来たる震災~

4月1日からNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が始まりました。 東北・北三陸の小さな田舎町が舞台。そこで「海女さん」を目指す女の子の成長物語です。 第一週(1~6回)が終わったところで、ようやく主人公のアキ(能年玲奈)が海女さんの格好になりまし…

東京事変とは何だったのか

2012年に東京事変が解散したわけなのですが、考察記事って意外と少ないみたいなので、僕が思ったこと、気付いたことを少しだけですが書き連ねていきます。 法令線上のホクロ 椎名林檎は2003年、ホクロを除去しました。東京事変の結成とほぼ同時期です。 ホク…

「ボーカロイド」と「ボカロ」の違いについて

たとえば「サブカルチャー」と「サブカル」がそうであるように、「ボーカロイド」と「ボカロ」という言葉も、それぞれ異なる意味/ニュアンスが生じ始めているように感じます。 ミクの日らしい話題です。 ボーカロイドの文化 まずボーカロイドの意味をWikiped…

インターネットは西野カナを殺せない -通信技術の発達と“会いたい”の関連性について-

ネット後の対面コミュニケーションの価値 情報通信技術の発達・インターネットの登場によって、東京に居ても地方に居ても(極端な話、南の島に居ても)、同じ内容・質で作業ができる環境になった。 FacebookやTwitterで遠く離れたところにいるお友達と手軽に…

2013年もアニメ映画は面白そうです。

昨年2012年のアニメ映画はとても豊作でしたね。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』、『ワンピース フィルム Z』、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』などなど。 2013年は少し地味になっちゃうのかなーって思ってたの…

『おジャ魔女どれみ』第48話 “アイドルとおたく”について

『おジャ魔女どれみ』第48話「おんぷのメールはラブレター?」は、パソコンが得意なオタク気質の中田くんが、有名な子役アイドルでありクラスメイトでもある瀬川おんぷ(超絶美少女)に片思いをするお話。 クラスメイトでありながらも中田くんは一度もおんぷ…